乳房には乳がん以外にも乳腺炎、乳腺症、乳腺嚢胞、乳管内乳頭腫、乳腺線維腺腫、葉状腺腫といった様々な病気があります。「乳房のしこり」、「乳頭からの分泌物(妊娠・授乳期以外)」などの自覚症状がある方、乳がん検診や人間ドッグなどで要精検、要経過観察と診断された方、そのほか乳房で気になることがある方は、お気軽にご相談ください。
乳腺外科
乳腺外科
当院では、女性医師が乳腺外来を担当しており、女性ならではのお悩みやご不安にも配慮し、丁寧にご説明・診療いたします。
診療は女性スタッフのみで対応しており、初めての方や検査に不安がある方でも安心して受診いただける環境を整えています。

乳房には乳がん以外にも乳腺炎、乳腺症、乳腺嚢胞、乳管内乳頭腫、乳腺線維腺腫、葉状腺腫といった様々な病気があります。「乳房のしこり」、「乳頭からの分泌物(妊娠・授乳期以外)」などの自覚症状がある方、乳がん検診や人間ドッグなどで要精検、要経過観察と診断された方、そのほか乳房で気になることがある方は、お気軽にご相談ください。
心配な症状やお困りのことがあれば、一人で悩まず何でもお気軽にご相談ください。
乳がんの主な症状は、乳房のしこりです。このほかに見た目でわかる異常所見としては、乳房のくぼみ、乳頭のただれ、赤み・ほてり、乳頭からの分泌物や乳頭の凹み、左右の乳房のサイズの変化などがあります。
がんを摘出する手術には、乳房温存術(乳房を残す手術)と乳房全切除術の2つがあります。ステージに関わらずがんが限局していている場合は乳房温存術が可能になります。しかしながら、温存術を行う場合は手術後に放射線治療を行うことが必要となってきます。がんが広範囲に広がっている場合は乳房を残すことはできません。そのため、ステージ0だとしても、がんの広がりがあれば乳房全切除術になる場合もあります。その一方で、乳房全摘術の場合は同時に乳房を新たに作る乳房再建術を行うことが可能です。
薬物治療(お薬の治療)はホルモン治療や抗がん剤、分子標的薬(がん細胞だけが持っている「特別な目印(標的)」を見つけて攻撃するお薬)など種類がたくさんあります。どのお薬の治療を行うかは、ステージとサブタイプと組み合わせて考えていきます。
不明な点は当院または、治療機関の主治医にお問い合わせください。
「AYA世代(Adolescent and Young Adult:思春期・若年成人)」とは15歳~39歳の世代とされています。この世代の乳がん患者さまは全体からみると約5%の割合ですが検診の対象年齢でないため、多くはしこりや乳頭からの血性分泌物などに気づいてから見つかっています。そのため、他の年代の乳がんに比べると病状が進んだ状態で診断されることが多くみられます。この世代では治療と同時に妊孕性(にんようせい)(妊娠するために必要な能力)への配慮や、就職・結婚・子育てなどのライフプランと治療の両立など、多様な状況に応じたサポートが必要となります。一人で悩まず、ご相談ください。
また、若年で乳がんを発症した方や、ご家族に乳がん・卵巣がんの患者が複数いる場合には、「遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)」が関係している可能性があります。これはBRCA1またはBRCA2という遺伝子に変異があることで、乳がんや卵巣がんの発症リスクが高まる疾患です。HBOCの方には、定期的なMRIやマンモグラフィ検診、予防的乳房切除術、卵巣卵管摘出術などの選択肢があり、ご本人とご家族を守る医療として遺伝カウンセリングが非常に重要です。
乳腺に母乳がたまったり詰まったりするうっ滞(滞り)や、細菌感染によって起こる乳房の炎症です。
乳房のしこりや皮膚の発赤、痛みなどがみられ、細菌が侵入すると、化膿性乳腺炎となり、うみが出るようになります。熱感を伴い、全身の症状として、発熱、悪寒、関節痛、頭痛、腋のリンパ節の腫れなどがみられることもあります。化膿性乳腺炎の場合、症状を改善させるために、皮膚を切開してうみを出しやすくする処置が行われることがあります。
30〜40歳代の女性に多くみられる乳腺の良性疾患です。主な症状としては痛み、乳腺が硬くなる、乳頭分泌などがあります。乳腺疾患のなかでもっとも頻度が高く、卵巣からのホルモン分泌が活発になる生理前に症状が強くなる傾向があります。生理が終わると症状が自然に消失するケースがほとんどです。原因としては女性ホルモンであるエストロゲンの過剰状態が考えられています。
治療は経過観察が基本となります。
乳腺嚢胞は乳管の中に分泌物がたまり袋状になった状態をいいます。通常、分泌物は乳管を経て乳頭から排出されますが、何らかの原因でその分泌物が乳管の中にたまってしまうと嚢胞が形成されます。嚢胞の水分は増減を繰り返し、サイズが小さければ自然消失することもよくあります。また、閉経期を過ぎれば縮小して、いずれ消失します。嚢胞の中身はただの液体成分で、良性であるため治療は必要ありませんが、嚢胞の中にがんが隠れていたり、がんと区別がつきにくかったりすることがあるため、検査が必要になることもあります。
30代後半から50代に多くみられる良性の腫瘍です。症状としては乳頭から透明や薄黄色、血液が混じった赤や褐色の分泌物がみられます。画像検査では非浸潤性乳管がん(のう胞内乳頭がん)と似ているため、鑑別に生検を必要とする場合があります。
乳管内乳頭腫は基本的に経過観察となりますが、血液の混じった分泌物が出続ける場合や検査で悪性の可能性が否定できない場合などは摘出手術が必要になることもあります。
10歳代後半から40歳代の閉経前の女性に多くみられる乳房の良性腫瘍です。主な症状は乳房のしこりで、触ってみるとよく動きます。超音波検査などの画像検査や針生検で線維腺腫と診断がつけば基本的に治療は不要です。乳がん発症とあまり関係のない疾患です。ただし、3cmを超える場合は巨大になる可能性がありますので、摘出手術を勧められることもあります。
30歳から50代までに多い乳腺に発生する稀な腫瘍です。時に10㎝を超える腫瘍になることもあります。組織学的に良性、境界型、悪性に分類されており、多くは良性ですが、約10~25%は悪性といわれています。マンモグラフィ検査では、しこりが小さいうちは線維腺腫と同じような像を呈するため画像のみでは鑑別が難しいことがあります。針生検で葉状腫瘍と診断がついた場合、外科的切除を行います。良性であっても局所再発を起こすことがあります。また、悪性葉状腫瘍の場合は遠隔転移を起こす可能性もあるため注意が必要です。
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