乳腺外科は、乳がんをはじめとする乳腺の様々な病気の診断と治療を行う診療科です。乳がんは女性のがんの中で最も多く、生涯に約9人に1人が罹患するとされています。特に40〜50代以降の女性に多くみられますが、20代や30代で発症することもあります。乳がんは早期に発見して適切な治療を行えば完治する可能性が高い病気です。そのため定期的な検診と、日頃のブレスト・アウェアネス(自身の乳房の状態を知ること)が大切です。そして気になる症状が現れたときは、すぐに乳房を専門とする乳腺外科を受診することが重要です。
乳房には乳がん以外にも乳腺炎、乳腺症、乳腺嚢胞、乳管内乳頭腫、乳腺線維腺腫、葉状腺腫といった様々な病気があります。「乳房のしこり」、「乳頭からの分泌物(妊娠・授乳期以外)」などの自覚症状がある方、乳がん検診や人間ドッグなどで要精検、要経過観察と診断された方、そのほか乳房で気になることがある方は、お気軽にご相談ください。